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L.A.大捜査線/狼たちの街 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 L.A.大捜査線/狼たちの街
製作国
上映時間115分
ジャンルサスペンス,犯罪もの,刑事もの
レビュー情報
《ネタバレ》 70年代に『フレンチ・コネション』でこのジャンルの頂点を極めたフリードキンなのに、80年代にまた刑事ものを撮るとはほんと晩節(という歳でもないか)を汚すようなことは控えて欲しかった、というのが観る前の率直な印象でした。本作のウィリアム・ピーターセンとジミー・ドイル刑事の共通点はどっちもちょっと頭がおかしいんじゃない?と言いたくなる行動力。でもピーターセンの蛮行はジーン・ハックマンを凌駕しています。なんせ捜査官のくせに捜査用の資金捻出のために誘拐・現金強奪、しかもそれがFBIのおとり捜査だったとはシャレになりません。いくらフィクションでもこれは捜査官としてはアウトでしょ、こういう狂ったキャラを描かせたらフリードキンの独壇場です。そしてフリードキンらしさが迸るのがやはりカーチェイスで、絵面的には地味目だけどけっこう凄いことやってます。逆走シーンでは、猛スピードで飛ばしてるのに相棒が身を乗り出して「どけ、どけ!」と叫び続けるのが可笑しいなんか。やたら80年代っぽい音楽をガンガン流してスタイリッシュを気取ってるけど、ドキュメンタリー・タッチだった『フレンチ・コネクション』の監督なのでなんか背伸びしすぎてるって感じがします。 ちなみにピーターセンは刑事ではなく財務省捜査局いわゆるシークレットサービスの所属で、それで冒頭の大統領警護のシークエンスがあるわけ。捜査権限は偽造通貨の取り締まりで、それで敵がウィレム・デフォーが率いるにせ札偽造団というわけです。もっとも9.11以降は財務省の管轄から離れてしまっているそうですけど。
S&Sさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-09-28 21:58:56)
その他情報
作品のレビュー数 13件
作品の平均点 5.69点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.86
このレビューの偏差値 50.89
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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