タイトル名	バロン
製作国	英,西独
上映時間	126分
劇場公開日	1989-06-03
ジャンル	アクション,ドラマ,コメディ,アドベンチャー,ファンタジー,小説の映画化

テリー・ギリアムのフィルモグラフィ中で最悪の予算トラブルに見舞われたのが本作だそうです。スタッフに名を連ねた大家たちで判るように、イタリアのチネチッタ撮影所で製作しちゃったのがそもそも間違いの始まり。安く撮るつもりだったのに、ハリウッドで製作するよりもはるかに高いコストをぼられて大予算オーバー、最後は保険会社が現場を取り仕切ってようやく完成したんだとか。確かにごてごてと作りこんだセットや衣装ですけど、正直いってどこにそんなお金をかけたの？って感じもします。　ギリアムのファンには堪えられない映像世界なんですが、実はミュンヒハウゼン男爵はギリアムたちベビー・ブーマー世代の暗喩になっているんですね。自分の妄想ワールドを面白がって映像化しているだけじゃなく、ギリアム映画はけっこうメッセージ性を持っているところが自分は好きです（判りにくいけどね）。　しかし、ほら吹き男爵の次はドン・キ・ホーテに挑戦してほんとに大失敗をやらかすとは、この人はある意味首尾一貫しています（笑）。

作品のレビュー数	55件
作品の平均点	6.38点
作品の点数分布	0 0 0.00％ 1 1 1.82％ 2 7 12.73％ 3 0 0.00％ 4 1 1.82％ 5 8 14.55％ 6 7 12.73％ 7 8 14.55％ 8 17 30.91％ 9 2 3.64％ 10 4 7.27％
作品の標準偏差	2.33
このレビューの偏差値	49.30 ※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値