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《ネタバレ》 とぼけたキャラを演じさせたら右に出る者がいないビル・マーレイが真骨頂を見せてくれます。この頃のマーレイは、80年代の演技から臭みが抜けてきて、現在の様に枯れきった境地に達する前のいわば全盛期だったような気がします。徹底的におバカな主人公がスパイとして大活躍するというのはMrビーンの原型という感じですけど、ローワンアトキンスの『ビーン』とこの映画が同年の製作だというのは興味深いところです。原題からしてパロっているヒッチコックの『知りすぎていた男』とは、ほとんどどこも被らない内容というところもふざけている。最後までマーレイが勘違いしたままで終わっちゃうところも、ある意味いさぎよいかなと思います。でも冷静になるとシュールなほどバカバカしいストーリーなんですが、やはりビル・マーレイ抜きでは成立し得なかっただろうな。
【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2023-01-25 22:07:51)
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