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《ネタバレ》 これどっかで観たことある話だと思ったら、この映画のリメイクが『レッド・ドラゴン』だったんですね。主人公はFBI捜査官なのに『刑事グラハム』としちゃう邦題のいい加減さ(Grahamは発音としてはグレアムなんだけど、なぜか日本じゃ昔からローマ字読みしてる)は置いとくとしても、レクター博士はもちろんのことクロフォード捜査官やチルトン博士まで登場するんで『羊たちの沈黙』の前日譚かなとも思えます。もちろん『羊たちの沈黙』がスタンダードになっている現代だからしょうがないと言えるけど、あまりにレクター博士のわき役ぶりが残念です。自分としてはマイケル・マンは苦手な部類の映画作家なんですけど、やはりこの人は題材にエンタティメント性を盛り込むのが下手だなと再確認してしまいました。この暗い雰囲気がいわゆるマイケル・マン節で、好きな人にはたまらないんでしょうけどね。でもサイコ・キラー役のトム・ヌーナンは、シリーズ中で一番インパクトが強かったと思います。なんせ『ロボコップ2』の極悪人ケインの人ですからねえ。でもその横顔がよく見ると若き日のマーロン・ブランドにそっくりだったのは新発見でした。 というわけで『レッド・ドラゴン』よりは観られるかなというのが感想ですけど、この映画が『死ぬまでに観たい映画1001本』に入っているのはちょっと解せない。
【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2019-01-11 01:02:53)
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