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リチャード三世(1995) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 リチャード三世(1995)
製作国英,米
上映時間104分
劇場公開日 1997-02-15
ジャンルドラマ,歴史もの,戯曲(舞台劇)の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 “1930年代の英国に舞台を替えたシェイクスピア劇”として良くこの映画は紹介されますが、でも違うんだよなー。たしかに流れる音楽や衣装や車は30年代風ですけど、この映画が描く英国は、決して50年前はヴィクトリア女王が統治していた英国ではないわけです。ましてヨーロッパや世界の情勢はまったく物語には関わってないし、いわば“脳内イングランド”とでも言いましょうか、それこそ西暦何年なんてことはなんの意味も持たない実に不思議な世界だと言えます。そんな“脳内イングランド”で繰り広げられる王族たちの死闘は、セリフ回しからしてもシェイクスピアの世界そのものでしょう。 E・ホークの『ハムレット』もそうでしたが、せっかく舞台を現代風にアレンジしたのなら、セリフやプロットももっと弄って欲しかったところです。 I・マッケランのリチャード三世は、もう心底キャラになりきるという才能の素晴らしい見本の様なものです。特に目を瞠ったのは、倒れたリチャードが振り向くと牙を生やしたイノシシの様な怪物顔に変わってしまうカットで、I・マッケランはこれがやりたくてこの映画を創ったんじゃないかと思うほどです。リチャードの最期は、『ダイハード』でのH・グル―バーの死にざまと同じ様な映像なので苦笑してしまいました。そしてリチャードの顔を見てるとどうも誰かに似てると気になってしょうがなかったのですが、観終わって気がつきました、東野英治郎でした(笑)。
S&Sさん [ビデオ(字幕)] 6点(2013-07-19 22:42:38)
その他情報
作品のレビュー数 5件
作品の平均点 8.20点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.17
このレビューの偏差値 33.82
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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