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突然炎のごとく(1961) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 突然炎のごとく(1961)
製作国
上映時間105分
ジャンルドラマ,ラブストーリー,モノクロ映画,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 引っ切り無しに流れるJ・ドリュリューの音楽と詩的ではあるが少々過剰気味のナレーションはこの当時のトリュフォーが良く使った手法で、これは好き嫌いが分かれるところでしょう。このナレーションは美しい修辞のセリフが好きなフランス映画の伝統を引き継いでいて、日本語に訳されていてもなんかいいですよね、言葉遣いが。 男女の三角関係がテーマの映画は多いけど、こういう風に三人がそれぞれ他の二人を愛するというのはなかなかユニークです。J・モローはもう完全に気まぐれな女神で、ジュールとジムは彼女に仕える祭司みたいなものです。とくにジュールは女神さまを満足させるためにジムを同居させてSEXまでさせちゃうなんて、普通に描いたらドロドロものです。そこをトリュフォーはコメディっぽく撮っているのは上手いと思います。 J・モローは不思議な女優で、監督がL・マルとトリュフォーでは雰囲気が全然違うんですね(個人的にはマルの映画のモローの方が好きですけど)。ストップモーションで表情を固定したり、歌を歌わせたり、鏡に向かって化粧を落としてゆくのをじっくり撮ったりして、いかにもトリュフォーらしく彼女をフィルムに残しています。
S&Sさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-11-12 22:44:47)
その他情報
作品のレビュー数 28件
作品の平均点 5.71点
作品の点数分布
013.57%
100.00%
227.14%
327.14%
427.14%
5414.29%
6621.43%
7621.43%
827.14%
927.14%
1013.57%
作品の標準偏差 2.27
このレビューの偏差値 52.50
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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