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ウディ・アレンの重罪と軽罪 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ウディ・アレンの重罪と軽罪
製作国
上映時間104分
劇場公開日 1990-04-06
ジャンルドラマ
レビュー情報
《ネタバレ》 いつもなら“姉妹”が主人公であることが多いアレン映画ですが、“兄弟”にスポットを当てているのが珍しいですね。M・ランドー兄弟のキャラの色分けが特に印象的です。あの半分極道みたいな弟は、インテリの兄の情けなさが際立つだけに、『ブロードウェイと銃弾』の用心棒チーチの原型みたいな人物だと思いました。内容はアレンにしてはシリアスですが、どことなくユーモアを感じさせる語り口は健在で陰惨な感じにはならないところはさすがです。また彼としては珍しくカット・バックを多用しているのもちょっと新鮮。アレン演じる主人公はラストシーンでは踏んだり蹴ったりの状態で良心の呵責から解放されたM・ランドーと相まみえるわけですが、確かに「何も悪いことしていないのに、なぜ神は手を差し伸べてくれないのだ」という自己憐憫が傲慢の様に感じられます。私としては『神の不在』という問題にようやくアレンなりの決着をつけたシーンではと思います。そう考えると、結構この作品は奥が深いかも。
S&Sさん [DVD(字幕)] 8点(2010-04-09 22:50:25)
その他情報
作品のレビュー数 30件
作品の平均点 6.93点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
2310.00%
300.00%
426.67%
513.33%
6413.33%
7516.67%
8723.33%
9620.00%
1026.67%
作品の標準偏差 2.24
このレビューの偏差値 52.14
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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