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網走番外地(1965) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 網走番外地(1965)
製作国
上映時間92分
ジャンルアクション,ドラマ,刑務所もの,シリーズもの,モノクロ映画,ヤクザ・マフィア,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 良く考えてみると脱獄してからの展開は『手錠のままの脱獄』のパクリみたいなもんですが、そんなことを微塵も感じさせない痛快な作品です。広大な国土のアメリカと違って日本では脱獄は自殺行為だと思ってましたが、こういう風に北海道の最果てなら成功して逃げ切れそうな説得力があります。 いつも通りのストイックで家族思いの高倉健なんですが、この映画の健さんは饒舌とまではいかないにしても良く喋るんです。入浴のシークエンスではハダカで阿波踊りまで見せてくれるんですから、びっくりです。でも随所で流される健さんのナマ歌『網走番外地』には、なんか荘厳な響きすら感じて震えちゃいました。 監督の石井輝男を始めとしてアラカンや丹波哲朗といった新東宝の残党メンバーたちの底力がこの作品を傑作にまで高めたのかもしれませんね。アラカンの鬼寅はさすがの迫力でしたし、丹波が最後までイイ人だったというパターンも珍しい。この映画は本来二本立て興行のBプロとして撮られた小品なんですけど、これでも新東宝の予算じゃ決して撮れない企画なんだから石井輝男も思い残すことなかったでしょう。
S&Sさん [CS・衛星(邦画)] 9点(2015-02-10 20:16:10)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 34件
作品の平均点 6.97点
作品の点数分布
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6720.59%
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8823.53%
9411.76%
1025.88%
作品の標準偏差 1.67
このレビューの偏差値 57.27
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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