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飾窓の女 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 飾窓の女
製作国
上映時間99分
劇場公開日 1953-10-01
ジャンルサスペンス,モノクロ映画
レビュー情報
《ネタバレ》 フィルム・ノワールと言うジャンルの定義のひとつに、「ノワールにハッピー・エンドはない」と言うのがありますが、本作のオチの様な凄まじいハッピーエンドではもはやノワールとは呼べないですね。脚本のナナリー・ジョンソンはあのオチには大反対だったのに、ラングが強硬に押し切ったというのが真相だそうです。でもラングは『スカーレット・ストリート』と言う同じ様なシチュエーションの作品をロビンソン・ベネット・デュリエのキャストで翌年撮っていて、そちらは正統的なバッドエンドで終わっているそうで、彼なりに本作のラストには後悔があったのではないでしょうか。 本作を語るにはどうしてもオチについてぶつくさ言いたくなるのですが、ストーリーテリング自体はヒッチコックに負けない技巧を見せてくれます。とくにジョーン・ベネットがダン・デュリエを殺害しようと部屋に誘い込み二人が丁々発止のせめぎ合いを繰り広げるシーンの緊迫感は、『イングロリアル・バスターズ』を思い出すというかタランティーノが引用しているくらいです。ラングはヒッチコックの最大のライバルだったんだなと再認識しました。 ちなみに私が鑑賞したのはカラーライズ版でどういう経緯で色つきになったか知りませんが、これははっきり言って愚挙ですね。
S&Sさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-10-28 21:44:37)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 19件
作品の平均点 7.53点
作品の点数分布
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6315.79%
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8526.32%
9631.58%
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作品の標準偏差 1.35
このレビューの偏差値 41.65
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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