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大魔神怒る のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 大魔神怒る
製作国
上映時間79分
劇場公開日 1966-08-13
ジャンルファンタジー,時代劇,シリーズもの,特撮もの
レビュー情報
《ネタバレ》 大魔神も二作目とあって設定も当然パワーアップされています。本編自体は単純な勧善懲悪ストーリーなので悪役の非道ぶりが重要なのですが、今回の悪役である御子柴弾正は隣国を攻め入って平らげようとしたわけです。他国を征服するのは戦国武将の習性ですのでそれを現代の価値観で批判しても無意味で、その分攻められた千草と名越の領主をどれだけ善玉に仕立てるかがカタルシスに繋がってゆくわけです。その為の設定としてひたすら信心深い領主さまということになり、戦国領主と言うより神主一族みたいな平和主義の奇妙な武将になっちゃったのは笑っちゃいます。弾正に攻め込まれてむざむざ斬り殺される名越の殿様(なんと内田朝雄が善人役!)の情けない姿には、戦後日本に蔓延していた無抵抗平和主義思想を垣間見るようで情けないところです。魔神も本作では木端微塵に爆破されちゃうし、そりゃ「怒る」のも無理ないですよね。相変わらず魔神が暴れるシーンのミニチュアワークは芸が細かくほれぼれしまうが、さすがに十戒みたいなあのシーンはちょっとやり過ぎでは(笑)。 たかが特撮映画と侮るなかれ、良く観れば製作当時の風潮がわかるというものです。
S&Sさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2010-10-11 10:36:36)
その他情報
作品のレビュー数 35件
作品の平均点 6.46点
作品の点数分布
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912.86%
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作品の標準偏差 1.34
このレビューの偏差値 47.45
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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