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ニコライとアレクサンドラ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ニコライとアレクサンドラ
製作国米,英
上映時間183分
劇場公開日 1972-04-22
ジャンルドラマ,歴史もの,伝記もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 40年以上前の映画ながら、ロシア革命とロマノフ王朝の悲劇を通史で描いた映画はその後もほとんど皆無なので、その意味では貴重な作品です。物語は日露戦争まっさなかにアレクセイ皇太子が誕生するところから始まりますが、敗戦の混乱の中で勃発した第一革命で動乱にロシアは突入していきます。ニコライ2世は大津事件で日本との因縁もあったわけで、思えばロマノフ家の運命に日本は浅からぬ影響を与えていたわけです。 実在の人物に似た俳優たちがキャスティングされていますが、とくにケレンスキー役やラスプーチン役の俳優は本人と瓜二つです。出番は少なかったけど、ウィッテ蔵相を演じたL・オリビエの存在感はさすがでした。また時代考証と美術はかなりのレベルで、たとえばロマノフ一家が最期を迎えるイパチェフ館のセットは、外観や虐殺の間の造りは実物を忠実に再現しています。 ラスト、銃殺隊が部屋に入ってくるまでドアを映した数十秒の間があるのですが、結果が判っているだけに耐えがたい緊張感がみなぎったカットでした。 良くフランス革命とロシア革命を同列に論じる学者がいますが、このレーニンたちボリシェヴィキの残虐非道ぶりを見ればそれは間違いだと思います。子供たちを含めた皇帝一家を惨殺できたのだから、レーニンやスターリンが良心の呵責を感じずに一般庶民を何千万人も殺せたのでしょう。
S&Sさん [映画館(字幕)] 7点(2013-08-24 12:16:37)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 9件
作品の平均点 7.22点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 0.79
このレビューの偏差値 46.40
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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