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シティ・オブ・ゴッド のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 シティ・オブ・ゴッド
製作国ブラジル,仏
上映時間130分
劇場公開日 2003-06-28
ジャンルドラマ,犯罪もの,青春もの,実話もの,小説の映画化,バイオレンス
レビュー情報
まさに「陽気な地獄へようこそ!」という感じですね。リオの空港では給料遅配に怒った現地警官たちが「地獄へようこそ」と描いたサインボードを掲示したそうですが、ここはぜひ“Welcome to City of God !”とシャレてほしかったところですね。 たしかに自分は今までいろいろ映画を観てきましたが、これはその中で五本の指に入る衝撃作でした。まるで『ロック・ストック(以下略)』のような軽妙かつスタイリッシュな語り口なんですが、その内容ときたらもう凄まじいの一語です。だいたいからして、こんなに子供が大量に殺される映画は他には探してもないんじゃないでしょうか。この徹頭徹尾血なまぐさい物語が、からからに乾いたユーモアでストーリーテリングされるんですから、そりゃ衝撃を受けますよ。本作がどれだけ世界を驚愕させたかは、全編ポルトガル語なのにアカデミー賞では外国語映画賞ではなく監督賞や撮影賞など普通の部門でノミネートされたことでも判ります。フェルナンド・メイレレスはこれですっかりブラジルを代表する映画作家となり、リオ五輪の開会式の監督を任されるまでになっています。 まあこの映画を観てつくづく感じるのは、ブラジルじゃギャングより警官の方がはるかに怖いということです。そしてリオで五輪を開催するなんてよくできたなと思いますよ、映画のストーリー自体は過去の話といってもリオのスラムの現状はどうも大差ないみたいですから。これを書いている時点では五輪は終了していないんですが、どうかこれ以上何事もなく閉会式を迎えることを切に願う次第です。
S&Sさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2016-08-20 21:10:01)
その他情報
作品のレビュー数 260件
作品の平均点 7.92点
作品の点数分布
000.00%
110.38%
210.38%
372.69%
441.54%
572.69%
6218.08%
74216.15%
86324.23%
97930.38%
103513.46%
作品の標準偏差 1.68
このレビューの偏差値 53.83
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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