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巨人と玩具 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 巨人と玩具
製作国
上映時間96分
劇場公開日 1958-06-22
ジャンルドラマ,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 主人公たちの会社が必死になって売っているのが、自動車でも半導体でもなくキャラメルだと言うのが今の眼で見るととても奇異に感じることでしょう。1950年代とはいえ大手製菓メーカーが単品販売のわけがなく、これは高度なカリカチュアだと思った方が良いのでは。とは言え何とかして子供たちにキャラメルを買わせようとする涙ぐましいまでの景品商法を見ていると、“ヴァレンタイン・デーにチョコレートを送りましょう”なんて言うのは誰が考えついたか知りませんが天才的な販促キャンペーンですよね。 増村保造らしいモダニズムに溢れた映像で、21世紀の私たちからは判りにくいところですが、街並みや風俗は5年から10年は先取りした雰囲気になっています。日本初のグラビア・ガールが実際に登場したのはこの映画の10年あとだったそうですから。 強烈な印象を残すのは高松英郎の宣伝課長で、彼がまくしたてる宣伝理論は的を射ているけど恐ろしいまでの大衆蔑視に満ちていて、高松英郎の姿がナチスの宣伝大臣ヨーゼフ・ゲッべルスとオーヴァーラップしてしまうほどです。どの登場人物にも感情移入出来ない様な撮り方は上手いなと思いますが、安易なストーリー・テリングに走った部分も観られ、とくに川口浩の親友がいつの間にか野添ひとみのマネージャーになっているなんてちょっとクサ過ぎました。
S&Sさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2014-06-01 17:10:36)
その他情報
作品のレビュー数 22件
作品の平均点 6.91点
作品の点数分布
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6418.18%
7836.36%
8418.18%
9313.64%
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作品の標準偏差 1.41
このレビューの偏差値 50.46
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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