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こわれゆく女 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 こわれゆく女
製作国
上映時間145分
劇場公開日 1993-02-27
ジャンルドラマ
レビュー情報
《ネタバレ》 追悼ピーター・フォーク、彼の死を報じるニュースはみな「刑事コロンボで有名な…」という枕詞で始まってましたが、フォークの役者としての真価が発揮されているのは本作ではないでしょうか。粗野で自分勝手な土方の親分なんですが、カサヴェテスの即興演出とのコンビネーションは絶妙で観ててとても演技とは思えない迫真ぶりです。そしてフォークの名演もかすんでしまうのが、ジーナ・ローランズの鬼の様な演技です。入院するまでの彼女の表情、とくに眼に注目してください。もう完全にあっちの世界に行っちゃった眼ですよ。最初カサヴェテスは舞台劇として制作するつもりだったそうですが、「こんな役を毎日できるわけないでしょ!」とローランズにバンザイされて映画になったとのことです。彼女が壊れてしまった原因としていわゆる嫁姑の問題が暗示されていますが、劇中フォークの母親役はカサヴェテスの実の母親で、つまり実の嫁姑が激しいバトルを展開してくれます。ある意味“究極的な迫真の演技”だったわけですね。これほど鑑賞するのに体力・気力がいる映画も珍しいですし、これほど赤裸々な人間模様を見せてくれる映画もあまりないでしょう。
S&Sさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-06-26 22:26:28)
その他情報
作品のレビュー数 26件
作品の平均点 7.46点
作品の点数分布
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100.00%
200.00%
327.69%
400.00%
527.69%
6311.54%
727.69%
81038.46%
9415.38%
10311.54%
作品の標準偏差 1.87
このレビューの偏差値 51.55
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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