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新仁義なき戦い(1974) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 新仁義なき戦い(1974)
製作国
上映時間98分
ジャンルアクション,ドラマ,シリーズもの,青春もの,実話もの,ヤクザ・マフィア,小説の映画化,バイオレンス
レビュー情報
《ネタバレ》 一応は新シリーズと銘打っているけど、一作目は完全に第一作のリメイクみたいなものだし、あとの二作は広島も広島戦争も関係ないないただの実録風フィクション。やっぱ何事にも引き際が肝心なのよ、未練がましいぞ!岡田茂。 というわけで似たような役者を揃えたリメイクを見せられるわけですが、なんと菅原文太の役名が広能昌三じゃなくて三好万亀夫に変わっている!あの聞きなれた「しょうぞう~」という呼び名が「まきちゃ~ん」となってしまっただけで違和感が満載。でもなぜか山守義雄と山守組だけはオリジナル通りというのは解せないところです。広能、もとい三好万亀夫キャラ自体は旧シリーズのムダにカッコよい感じが消えてがさつな普通のヤクザといった感じで、襲撃されたら情婦を盾にしようと画策するなどけっこう悪い奴です。話の流れは第一作とほぼ同じなんですが、どのキャラも実録的な凄みを前面に出した描き方かなとは思います。でも山守義雄=金子信雄と山守の腰ぎんちゃく坂上元=田中邦衛だけはオリジナル通りのゲスっぷり、やはりこの二人は『仁義なき戦い』には欠かせない定番キャラだってことです。 ストーリーは山守組若頭である青木尚武=若山富三郎がタマをとられてエンドですけど、結末は同じでもオリジナルとは事件での文太の係わり方が真逆なのが興味深いです。若山が演じた役はオリジナルでは松方弘樹だったわけですが、ホテルで文太と松方はしんみりしたやり取りをしたりしてどっか松方を助けたい風さえあったのに、本作では黒幕的な立ち位置ではあるけど青木殺しの推進役です。被弾してのたうち回る青木尚武=若山富三郎に止めを刺すのが松方弘樹だというのも、皮肉というかややこしい。オリジナルのラストは葬儀での有名なシーンですが、浮かない顔しているとはいえ青木殺しの成功に浮かれる山守組の乱痴気宴会に参加している文太が本作でのラストですから、その差は甚だしい。 とまあいろいろ考察してみましたが、やはり『仁義なき戦い』は四部作いや五部作で完結したと見做すのが正しいんじゃないでしょうか。
S&Sさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2021-05-01 20:35:03)
その他情報
作品のレビュー数 12件
作品の平均点 6.75点
作品の点数分布
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6758.33%
7216.67%
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918.33%
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作品の標準偏差 1.01
このレビューの偏差値 42.65
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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