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《ネタバレ》 娯楽映画の傑作です。史実であり、実際、人が大量に死んでいるのに娯楽映画とは不謹慎な気もしますが...
恋愛映画にはほとんど興味がないのですが、ディカプリオとケイト・ウィンスレットの演技がリアルで、軸となる若い二人の物語にすんなり共感できました。 普通に演じたらケイトの添え物にしか見えないだろう役を、ディカプリオが自分で肉付けして、すごく素敵な青年(死語)に作りあげていて感動します。ケイト・ウィンスレットも、今ものすごく株が上がっていますが、やっぱり当時から抜きんでていたんですね。今の若い女優にはなかなかない、あの線の太さがとてもいい。可憐でもセクシーでもない魅力。貴重な存在ではないかな。 いろいろツッコミどころはありますが(例えば、二人が船内のクルマの中で結ばれるシーン。私にはギャグとしか思えない演出がありました)、タイトル通りのスケールの大きさに爽快感を感じます。 文字にしてみると単なるメロドラマのようですが、ケイト演じるローズは、貴族の名を捨てても自分の信じる生き方を貫こうとする清廉な女性。無名で無一文の画家とつきあい、相手の才能に惚れこんで、あの時代にヌードにまでなる。若さゆえのハジケ方とも言えますが、なんだか気持いい。 ディカプリオ演じるジャックは、浮浪児のようでいながら、出自など気にせず、借り物のタキシードで貴族のディナーに堂々と乗り込み、楽しんで帰ってくる。 二人ともマンガや偉人伝に登場するような大物系キャラクター。 この若い二人が劇中、最初から最後まで一生懸命生きている感じがして、とても魅力的です。 【hatomix】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-03-10 02:53:44)(良:1票)
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