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かなり久々に鑑賞。といっても何十年も前に民放の洋画劇場か何かでやっていたのだから、ストーリーも全く忘れておりほとんど初見といってもよい。
一つ思い出したことがあるのだが、まさにちょうどこの映画が作られたころ、私の小学校のクラスメートに、病気が原因で他と違う見た目の子がいたのだが、多くの子からは、ばい菌のように扱われていた。当時私なりに、いじめてはいけない、友達として接しようと努力していたのだが、正直いえば周りに流されたこともあり、なかなかうまくいかなかった・・・「努力しなければ」という不自然さ自体も思えば残酷であった。今思うと彼は本当に辛かったのだろうと悔やまれてならない。 ひるがえって本作では、皆が顔を背けるような醜い外見が、メリックの成長・覚醒とともに、ややユーモラスに感じられるようになり、そして終盤では違和感のない主人公として感情移入するように「自分が変わる」ことに驚く。 ただ私が小学生のころに、やろうと思ってできなかった、完全に自然体で友人として振る舞うこと、は、映画とリアルの違いというか、難易度はかなり高いように思う。 世の中から「異なるものへの差別」がなかなかなくならないのは、それが強い自己抑制と、教育、そして恐らく確固たる哲学が無意識レベルまで浸透するぐらいの変革が必要だからではないか。 【チェブ大王】さん [インターネット(字幕)] 10点(2025-06-08 23:04:57)(良:1票) 《新規》
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