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告白(2010) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 告白(2010)
製作国
上映時間106分
劇場公開日 2010-06-05
ジャンルドラマ,サスペンス,犯罪もの,ミステリー,青春もの,学園もの,小説の映画化,バイオレンス
レビュー情報
《ネタバレ》 原作未読。映画を見た感想は「お腹いっぱいご馳走様でした!」と数年ぶりに大満足できた一本です!! 冒頭は、私語ばかりで落ち着きのない生徒たちと、それを当たり前にして話をする教師の姿にイラッとしましたが、ラストにはそんな気分もすっかり消え失せてニヤリ&スッキリ。ものすごくスカッとしました! 日頃「子供産んで無責任な育て方してる奴は社会の迷惑だ」と思ってる口なので、不謹慎と思われようと、今回の物語の二人の母親がその責任を取らされたのが気持ち良かったです。少なくとも今回の物語のケースは二人とも母親失格間違いなし(なので「こんなしっかりした親にしっかり育てられて、何故?!」というようなケースならどうなのか気になりますが)。しかし大人の男が全く存在しない世界の話でしたが(ウェルテルもまだ若すぎて「大人」ではない)、これはしっかりした大人の男が不在の社会がいかにして甘ちゃんで勝手な子供たちを作り出すかというのを見せられた思いです。そもそも物語から無視されるほど、男親側も情けない。【追記】以前、少年院の子供たちの手記集を読んだことがあるが、ある程度同情はできても「そんな甘えで人を殺すな!」「ふざけんな!」と怒りたくなるものがいくつもあった。テレビ報道を賑わせた有名事件も含め、犯罪動機のほとんどはバカバカしさに満ちている(大人の犯罪だってバカバカしいのは多い)。なかには自分自身の心理さえつかめなくて真実の動機など本人にも把握できてないケースもあるだろう。現実にバカバカしい悲劇が何件もある。失った命の天秤の向こう側にあったものの質がそういうことなのだ。それだけに主人公森口の放つ「どうしてですか」の末の「バカバカしい!」は印象大。命の重さを表す「パチン」と「ドカーン」の対比もいい。昔は真剣に向き合って叱ってくれる恐い大人というものがいた。今は「子供と同じ土俵に立って大人げない」なんて言われかねない世だが、一方で「子供も大人と同じに法で罰しろ」とも言う。少年法云々の前に、子供たちを作り育てているのは大人たち社会であることを思う。その大人の責任が先。自分の場合、少なくとも命に関わることされれば真剣怒る。反省したふりなんて楽勝でこなしそうな少年Aなど、司法や警察や世間といった他人任せで済ますほど自分は他人の心や力を信じないし、本当に痛みを思い知らせることができるのは当事者だけだと思う。
だみおさん [映画館(邦画)] 10点(2010-06-14 16:45:53)
その他情報
作品のレビュー数 251件
作品の平均点 7.04点
作品の点数分布
051.99%
172.79%
231.20%
393.59%
441.59%
5249.56%
6218.37%
75019.92%
86023.90%
94618.33%
10228.76%
作品の標準偏差 2.29
このレビューの偏差値 55.68
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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