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BOX 袴田事件 命とは のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 BOX 袴田事件 命とは
製作国
上映時間117分
劇場公開日 2010-05-29
ジャンルドラマ,犯罪もの,実話もの
レビュー情報
未解決の冤罪(?)事件を扱った作品。被疑者は今も生きて獄中。この映画は「袴田さんは無罪なのでは?」と思いながらも有罪(死刑)判決文を書かされた元裁判官の視点を中心に描かれています。当事者でもなんでもない自分が、いくら誰の言うことを聞いたところで真実などというものは分からないかもしれません。なので、この映画で語られることも鵜呑みにはしませんけれども、かといってこの映画をして「全てでたらめ」なんて否定できるものでもありません。100歩譲って、この物語のすべてがでたらめだとしても、この映画に出てくるような教養のない狂った警察を実際に何人も見ている自分は、あらためて現実社会の未熟で恐ろしい一面を突きつけられ縮み上がる思いでした。バカ警察と接触するという経験はあっても、非道法曹界と接触する機会というのは、よほどのことでもないとないので『それでも僕はやってない』の内容を記憶する程度でしたから、バカ警察+非道法曹という恐怖をあらためて思いました。無罪かもしれない一人の人間を死刑判決に追いやって、苦悩している人間がたった一人だけという異常さ。警察からは監視カメラで密室を奪い、法曹界からは守秘義務を隠れ蓑にできない仕組みを作ってほしいと思いました。「昔の出来事」と片付けようにも、今でもそれほどしっかり人権が守られる安全な仕組みにはなっていません。当事者が実際にまだ生きていて未解決という事件を扱う映画であるから、冒頭の列車で二人が同じ席になるというシーンは事実でもない限りやめてほしかったです。最後の雪原のシーンも伝わるものがなく、もうちょっと何とかならないかと思いました。
だみおさん [DVD(邦画)] 6点(2011-12-06 02:53:03)
その他情報
作品のレビュー数 3件
作品の平均点 5.33点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 0.94
このレビューの偏差値 57.50
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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