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《ネタバレ》 邦題はドローンに焦点が向けられているし、店頭でのキャッチもドローンを使った戦闘の不気味さを売りにしてましたが、その手の映像はネット動画で実際のものを結構目にしていたので、その点に関しては特に新鮮さはありませんでした。原題は「Good kill」。映画の中で、見事命中した時にかけられる言葉なんですが、「善い殺戮」みたいな意味にもなるわけで、ここがこの映画のテーマでした。CIAの命令で無関係の市民まで巻き添えに殺したり、助けに駆けつけた者をさらに殺したり、殺した標的の葬儀に集まった全員を殺したり…そういう納得いかない殺しをさせられる主人公の話。「戦争」という観点からはどうでもいい(標的として選ばれることのない)人間が、ある女性を日々痛めつけているのを空撮で目撃しながら何もできない主人公。アメリカ国民の安全のためと正当化されて無関係市民まで殺す実態の中で「Good kill」とは何なのかを問いかける作品でした。YouTube民に乗せられた日本のドローン少年の出来事もあり、ドローンという単語をタイトルに入れればキャッチーだと考えたのかもですが、やはりタイトルは映画の内容に沿ってなるべく原題が意図するところを大切に汲み取って邦題にして欲しいです。『ランボー』という独自邦題でヒットして原題より集客効果を上げた例もありますが、だからと言って最近軽々しくやり過ぎでは?
【だみお】さん [DVD(字幕)] 5点(2016-05-01 03:18:30)
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