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《ネタバレ》 もったいない!結城役を演じるに超適役な玉木宏を得ていながら生ぬるい脚本が台無しにしている;まあ、頑張っていたとは思う。米軍と日本政治家との密約関係とかよくぞ入れてくれた(大企業がスポンサーに入ってたらNGだったろう)この映画の一番悪い点は「刑事VS犯人」という構図に歪めたところ。原作ファンから言うとテーマ性を貫いてくれれば、ストーリー展開など変えても構わないのだ。この作品のテーマとは「狂気」である。この世界は歪んでいる。罪もない島民を殺して隠ぺいする政府は正義か?過去原爆を落とし、戦争による破壊を経験しながらも戦争を続けるこの世界は正しいのか?狂っているのは世界か?結城か?その問いかけが原作のテーマだと私は解釈している。その「狂気」が伝わってこない。他人の命も自分の命も執着しない結城が執着したのが唯一賀来とMWだったのに、最後の刑事への電話などありえない;賀来に対して「おもちゃを落とした」はないわ~!海に飛び込んで必死に探す、ぐらい見せてよ;(肉体関係を排除したんだから)もしかしたら、最後は結城じゃなくて「結城のような奴が再び現れる」を暗示しているかもしれない、と好意的に受け止めておきますか…;
【果月】さん [DVD(邦画)] 5点(2012-05-27 19:47:54)
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