Menu
 > 作品
 > カ行
 > GANTZ:PERFECT ANSWER
 > 果月さんのレビュー
GANTZ:PERFECT ANSWER のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 GANTZ:PERFECT ANSWER
製作国
上映時間141分
劇場公開日 2011-04-23
ジャンルアクション,サスペンス,SF,シリーズもの,漫画の映画化,バイオレンス
レビュー情報
《ネタバレ》 「愛する人の為」「国の為」という合言葉はいつでも殺戮と破壊を正当化する常套手段。鈴木さんが妻を復活させず加藤を選んだのは「破壊」によって得た力で妻を復活させる事に無意識のためらいがあったからではないか?星人も仲間を殺されたから復讐してくるだけ。憎しみと悲しみが産む「負のスパイラル」がそこにある。「これが悪」と決めつけなかったのは評価したいが、ラストがいただけない。ガンツは否定されるべきである。根源は「生き返る」というニンジンを皆の前にぶら下げたガンツのルールにあるからだ。それに乗るのはおかしい。加藤の「もうやめよう」だけが負のスパイラルから抜け出せる方法なのに。「また殺戮と破壊が繰り返される暗示」ともとれるが、ならばガンツは冷徹に徹するべき。「ありがとう」とか言わせちゃダメよ。やっぱり「邦画」の限界だな~と思った。理不尽な世界に巻き込まれた時、その中で必死になるが決してその世界に反逆しない。一方ハリウッド映画では大半が「その世界を崩壊させて」終わる。従僕根性のある日本人と「俺様キング」な米国人との違いだろうか?(ファンではないが)白黒つけずに世界の矛盾を描き出した深作監督は稀有な存在だったんだな~と改めて思った。さすが戦争経験者だ。重みが違う。「アクションは進化しているがテーマ性が退化している」と感じる今の映画を見たような気がする。
果月さん [地上波(邦画)] 4点(2012-04-28 19:08:26)
その他情報
作品のレビュー数 41件
作品の平均点 4.90点
作品の点数分布
012.44%
112.44%
237.32%
349.76%
4819.51%
5921.95%
6614.63%
7512.20%
837.32%
900.00%
1012.44%
作品の標準偏差 2.03
このレビューの偏差値 47.82
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
GANTZ:PERFECT ANSWERのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS