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《ネタバレ》 まず勧善懲悪ヒーローものの爽快感を求める人は見ないほうが良い作品。
そこから1歩踏み込んで、正義のヒーローの存在意義や、 善悪の基準ってどうやって決めてるの?など疑問を持ち、 追求妄想したことのある人は一見の価値はあるかもしれません。 ウォッチメンのメンバーの中でもドクター・マンハッタンの存在は興味深かった。 他のメンバーが普通の人よりやや優れた程度の存在なのに対して、 ずば抜けた力の持ち主で、その力を使えば恒久的な平和も作れてしまうのではと思えるほど。 しかし人間離れした存在となったゆえに、人類に対しての興味が薄れているようであり、 まさに神に近い存在として書かれているのがおもしろかった。 そしてもう一人、ロールシャッハの揺るがない正義感は格好良かった。 彼は神の存在を否定することで、自らの心の中で善悪を判断することになるが、 マンハッタンとは別の意味で神(正義)の心を手に入れたように思える。 ヒーローらしからぬ風貌がまた心憎いキャラクターだった。 しかしまあ、おもしろい作品だと思うが素直に楽しめたかというと微妙。 ヒーローが現実に存在したらという仲間内の妄想話のレベルのものを、 映像作品化されたものを見せられて、そこまで乗っかれないかなという感じもしました。 原作を含むアメコミを読み込んでいれば、また違った感想を抱いたかもしれませんが… (こちらのレビューを見るまで原作の存在を知りませんでした。 一応ファン向けの映画ということでしょうね)。 【映かったー】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-01-18 13:15:45)(良:1票)
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