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キャシー・ベイツに尽きますね。アカデミー受賞も納得です。比較的最近になって、同じキングの狂人もの(?)であるシャイニングを観たんですが、ジャック・ニコルソンが言われるほど怖いとは思えなくて。上手い役者だとは思うけど、最初から怪しいじゃないですか。最初から怪しい人物が切れて狂ってもそんなに怖くないんですよね。そこにくると、このアニーは、最初はいかにもその辺にいそうな人のいいおばちゃんって感じで。小説の熱狂的なファン、と分かっても、無邪気に喜んでいる感じで、小説家もよもやあんなカルトなんて思いもよらないわけです。だから怖い。豹変振りが怖いんです。あんな普通のおばちゃんが、いつ切れるか判らない状態。切れるところのみならず、完全にイッちゃって恍惚と自分の勝手に作った小説の続きを語ってるとこなんか、ひょえひょえひょえ~っっ!!って感じでした。カルトの要素ってのは、誰にでもあると思うんです。好きなもののこと語らせると誰もが熱くなりますもんね。人は理性というたがをはめて、何事も行き過ぎないようにしてるわけですが、何かあってそのたがが外れてしまうと、アニーのようになることはあり得るんじゃないでしょうか…ここまで極端でないにしろ。これって、有り得そうな話だからまた怖いんだろうなあ。
【あっかっか】さん [地上波(吹替)] 8点(2009-04-30 13:37:50)(良:1票)
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