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SADA 戯作・阿部定の生涯 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 SADA 戯作・阿部定の生涯
製作国
上映時間132分
ジャンルドラマ,犯罪もの,実話もの,ロマンス,小説の映画化,エロティック
レビュー情報
公開の頃にどこかの映画紹介で「敢えて性的な観点に重きをおかず…」みたいなことが書かれてて、阿部定でそれをして何が描きたいのかよく解らん、と思った覚えがありました。入ってるケーブルでWOWOWの配信があった頃、つけたら丁度冒頭だったので鑑賞したのですが、放送コードが日本より厳しいこの国でもあまり映像が途絶えなかった(編集されてるわけでは無いので、問題場面で映像が切れる。問題ない場面になると映像が戻るので、どの位放送コードに引っかかる場面が続いたのかは判る)ことからしても「敢えて性描写を控え目にしている」のがよく解りました。問題なのは抑えたのが「直接的な性描写」のみならず、性の対象であった吉蔵(役名は龍蔵)は実はどうでもよかったかに見えること。関係した幾多の男性とさして違いは無いというか、吉蔵への思いより岡田への追慕がやたらクローズアップされ、「思春期のトラウマとそれと同時に芽生えた初恋」みたいのが、阿部定のベースになっていたんだよ、という映画になっちゃってます。うーん、やっぱそりゃ無理があるでしょう。どんなに多彩な男性遍歴があろうとも、あんな事件を起こしたのは吉蔵が特別だった証拠でしょうから、吉蔵とのやっちゃ寝三昧の生活中もあのパンが象徴的に登場し、岡田との想い出の方が本当は大事、みたいな描写をされたら、その後の事件の説得性もなんもあったもんじゃありません。監督には、女性は基本が純情みたいな幻想があるんじゃないかなあ・・・。
あっかっかさん [CS・衛星(邦画)] 3点(2009-04-01 13:18:10)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 8件
作品の平均点 3.62点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.65
このレビューの偏差値 47.71
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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