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母なる証明 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 母なる証明
製作国
上映時間129分
劇場公開日 2009-10-31
ジャンルドラマ,サスペンス,ミステリー
レビュー情報
《ネタバレ》 未踏峰まで駆け上ってしまった感のあった『殺人の追憶』の残り香薫る映画。つーか筋立てからしてある意味続編。それが何でああいう結論になったのイマイチ理解しかねる。が、わからんなりに思ったところをつらつら書いておく。
【以下バレ】
他の韓国映画を見ていて時おり感じていたことだが、彼の地における母親の意味というのはたぶんわれわれの社会よりも深く重いのだ。あるいはわれわれの社会もかつてそうであったのかもしれないのだが、80年代からこっち「マザコン」その他の言葉によって相対化してしまった(儒教的な)情念がいまだ根深く残っている「おふくろさん」社会ではなのではないか。そして作者には、そうした通念に対して楔を穿とうという思いがあったのでは。筋立ては「母性愛のためなら何をしても許される」という結論に至っており、観客にそうした情念的なものを客体視させる仕掛けになっている。明晰な彼の地の観客にとってはしてやったりというものだろうが、そんなものとっくに忘れ去ってしまっている日本人には、はっきり言ってわかりにくい。
映像は文句がつけがたい。だが傑作という評価を下すにはエモーショナルな情動が必須である。そう信じてきたが、感動は万国共通でないこともある。難しいもんだ。
アンギラスさん [映画館(字幕)] 7点(2009-11-22 10:42:39)
その他情報
作品のレビュー数 88件
作品の平均点 7.25点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.51
このレビューの偏差値 48.90
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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