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《ネタバレ》
主人公が、狂気に満ちた異常な人間ではなく、実際にいそうな人物として描かれていたのは良かったです。 医者がある意味「人を殺せる」立場にいることを意識させるためにも、こういったリアリティは大事かなと思いました。 主人公の満たされなさ、やりきれなさといった心の動きがとてもわかりやすく、キャラクター設定もバッチリはまっていたと思います。 (主人公が見た)死に際の患者の表情もけっこう怖くて、この辺りまではけっこう入り込めました。 残念だったのは、後半に重要なアイテムとなる「日記」の意味合いが最後まで不明瞭に扱われていたことです。 主人公が、これを見られて何がやばくなるのか? 単に恋愛関係を知られて出世に響くのを嫌ったのか? それなら刑事から隠す必要はありません。 あるいは日記を見られると患者殺害に結び付いてしまうのか? とてもそんなようには思えません。 せめて日記に何が書いてあったかは明かしてもらいたかったです。 また、患者殺害はともかく、かなりドタバタだった2人目の殺害はバレないで済むようなものなんでしょうか? 刑事の聞き込み中も主人公はかなり不自然で、もし古畑任三郎だったら即逮捕できるようなレベルだったのですが、ちょっと綺麗に終わりすぎて府に落ちません。 いい作品でしたが、肝心な所を端折ってしまった感があり、インパクトが薄かったように思います。 【午の若丸】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2012-12-02 21:49:28)
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