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扉をたたく人 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 扉をたたく人
製作国
上映時間104分
劇場公開日 2009-06-27
ジャンルドラマ
レビュー情報
《ネタバレ》 うーん、「惰性で生きていた初老の男が、前向きに生きる力を取り戻す」という点は、よく描かれていたと思います。特にそのきっかけが、異邦人やそれまで縁のなかった楽器(ジャンベ)だったというのも説得力があります。が、それと同時にアメリカでの中東移民の扱いについても取り上げています。これについては、タレクが収監された拘置所の所員がなぜか黒人ばかりだったり(実際そうなんでしょうか)、壁に自由の女神の絵が書かれていたりと、なかなか細かい配慮がうかがえます。モーナの「(ここはアメリカなのに)まるでシリアのよう」という台詞も記憶に残ります。ただ、その両方にウェイトが置かれたためか、中途半端なできという印象を受けました。タレクが不法滞在者となったのは役所からの通知を(母親が)無視したからで、本人は「何もしていないのに」と言っていましたが、何もしなかったから不法滞在になってしまったというのは深いアイロニーです。要は本人の“自己責任”なわけですから、これを以て移民政策がどうのとか、役人の態度が冷たいとか言うのは、ちょっと見当違いではないかと感じます。そのあたりがうまく処理できていれば、よかったのですが。でも、地味ですがなかなかの佳作です。
アングロファイルさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-03-23 15:30:21)
その他情報
作品のレビュー数 33件
作品の平均点 7.24点
作品の点数分布
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6824.24%
7824.24%
81030.30%
9515.15%
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作品の標準偏差 1.16
このレビューの偏差値 48.18
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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