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縞模様のパジャマの少年 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 縞模様のパジャマの少年
製作国英,米
上映時間95分
劇場公開日 2009-08-08
ジャンルドラマ,戦争もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 まぁ、粗があることはたしかでしょう。あんな簡単に収容所に入れるはずはないし、母親や祖母がユダヤ人迫害に反対しているようなそぶりも、英米的価値観(希望的観測?)から来ているようで違和感を感じます。が、それを差し引いてもすぐれた映画であると思います。先の言葉と矛盾するようですが、人物配置が絶妙。特に、家庭教師の言うことを素直に信じる、優等生タイプのお姉さんを置いたことが成功していると思います。ブルーノがシュムールのことを尋ねられ、「知らない」というあたりも、記憶のどこかにあるような事柄で共感できます。
本作は反ナチの立場で作られていますが、さらにグローバルな視点からも見ることができると思います。先入観なく相手と対峙すれば、お互い人間であるということがわかるでしょう。そうなれば、互いを理解することも可能なのではないか。地球上では現在でも、価値観の違いから争い、殺し合う事態が続いていますが、謙虚に相手を見つめて人間同士であるとわかれば、愚かないさかいも少なくなるかもしれません。その可能性を示したことが、21世紀に本作が存在する意義であるように思われました。
アングロファイルさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-04-24 21:56:19)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 31件
作品の平均点 6.19点
作品の点数分布
026.45%
113.23%
200.00%
300.00%
4412.90%
539.68%
6412.90%
7619.35%
8516.13%
9619.35%
1000.00%
作品の標準偏差 2.51
このレビューの偏差値 52.87
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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