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王様と私(1956) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 王様と私(1956)
製作国
上映時間133分
劇場公開日 1956-10-17
ジャンルドラマ,ミュージカル,歴史もの,ロマンス,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 シャム版黒船来航! ですな。ということで、テーマは「異文化交流」? そこで起こる対立と理解がユーモアを交えて描かれていて、その点はたいへんよくできていたと思います。この王様はヨーロッパの文化や知識を取り入れようとしているのですが、それはアジアに手を伸ばしているヨーロッパ諸国に対抗するためということで、一応理屈は通っています。そのうえでなお捨てきれない自国の価値観があるということも示していて、そこもまあよかったのではないでしょうか。また、歌がロジャース&ハマースタイン二世、脚本がアーネスト・レーマンということで、『サウンド・オブ・ミュージック』と共通するところが散見されます。細かく比較してみると、なかなか面白いのではないでしょうか。

本作で一番問題なのは、単調な演出。この監督はアングルに工夫するということを知らないようで、ほぼ固定されたカメラによるワンパターンの撮影は、ふだん撮影技法など気にしない私も呆れてしまいました。いくら元が舞台劇だったとしても、これはないでしょう。おまけにほとんど王宮内の話で、終盤近くまで特に劇的な事件も起こらないわけで、下手をすると平板なつまらない作になってしまったところです。それを救ったのは、やはり楽しい歌とデボラ・カー、ユル・ブリンナーなど出演者のお芝居でしょう。つまりこの映画、監督以外はそれぞれ見どころがあったと思います。

ちなみに、元になった実際の話と原作の「小説」自体けっこう違うようですし、お話としてはあくまでフィクションとして扱うのがよいようです。
アングロファイルさん [映画館(字幕)] 7点(2015-08-15 22:24:19)
その他情報
作品のレビュー数 41件
作品の平均点 6.22点
作品の点数分布
012.44%
100.00%
212.44%
300.00%
437.32%
5614.63%
61024.39%
71024.39%
8921.95%
912.44%
1000.00%
作品の標準偏差 1.73
このレビューの偏差値 52.60
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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