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大魔神 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 大魔神
製作国
上映時間84分
劇場公開日 1966-04-17
ジャンルファンタジー,時代劇,シリーズもの,特撮もの
レビュー情報
《ネタバレ》 ガメラに比べて大魔神はあまり見ておらず、これも以前いつ見たか思い出せないくらい。しかしドラマ部分はしっかりしていて、見ごたえがありました。ただ、小源太と忠文があっさり捕まりすぎて間抜けに思えてしまいます。まあ捕まらないと話にならないので、仕方がないわけなのですが。安田監督の演出は、信夫が斬られるところでスローモーションを使うところが印象的。また、竹坊が隠れ家にやってきたときにすうっと現れる小笹が幻想的で、おおっと思わされます。特撮部分は、やはりていねいに作ったミニチュアが見ものでしょう。小さな家屋を本当に建てたそうで、倒れるときの現実感などさすがと思わせます。

今回気になったのは、作中では魔神に対する信仰がほとんど唯一のように描かれていたこと。もちろん神道の神とも違うし、仏教的なものをうかがわせるところもありません(そこまで描写する必要もないわけですが)。元ネタがゴーレムということもあってか、現実の日本の戦国時代とは少し異なる、独特の世界観であるように思われます。十字架にはりつけにするというのもキリスト教を連想させますし、そのあたりにヨーロッパ作品からの影響もうかがえます。そうしたことが、リアルな時代劇の描写と思いのほか溶け合っていて、不思議な雰囲気をかもし出していました。
アングロファイルさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2017-08-16 16:08:58)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 81件
作品の平均点 7.43点
作品の点数分布
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311.23%
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6911.11%
71923.46%
82834.57%
91012.35%
1067.41%
作品の標準偏差 1.47
このレビューの偏差値 47.99
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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