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《ネタバレ》 マドンナが知的障害者(とはいっても重度ではない)ということで、今なら製作されないであろう一本。しかしこのマドンナならではの話の運びには感心します。さんざん脳が足りないだのなんだのと言っておいて、田中邦衛の先生を出してきてフォローするみごとさ。寅さんもこの先生にはかなわないと、こちらに感じさせる説得力があります。あと終盤になると、寅次郎とさくらの兄妹物語の側面が強くなってきます。「俺と一緒になるより青森に帰った方がいいと思ってるんだろう!」と言う寅さんに、はっきりそうだと言ってしまうのがさくら。そして手紙をもらって心配になり、青森に足を運ぶのもさくら。寅さんに一番厳しくて一番やさしいのがさくらだということがよくわかります。だからあの最後は、とてもみごとな幕切れだと感じました。
笑いの要素はいろいろありますが、今回は博の「知りませんか?」が最高。寅さんとおいちゃんとの仲裁役が多いだけに、効果的でした。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2016-08-19 22:01:06)
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