Menu
 > 作品
 > オ行
 > 男はつらいよ 柴又慕情
 > アングロファイルさんのレビュー
男はつらいよ 柴又慕情 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 男はつらいよ 柴又慕情
製作国
上映時間109分
劇場公開日 1972-08-05
ジャンルドラマ,コメディ,シリーズもの,TVの映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 マドンナは吉永小百合。さすがに10代の頃のようなおきゃんさは影をひそめ、結婚に悩む女性を演じているのですが、その悩みが見ているこちらには今ひとつ伝わらない。基本的にコメディだということもあるのでしょうが、そこがかんじんな点なので、かなり残念でした。寅さんに決意を語る場面での「無邪気な残酷さ」は、この人が若い頃演じていた役のアンチ・テーゼのような感じがあり、興味深かったです。この場面は星空が美しくセリフもよくて印象深いですね。また、寅さんに会いに行くのも悩みを紛らわせるための気晴らしにすぎないわけで、こういう寅さんとの接し方というのは、なかなか考えられていると思います。また、彼女の悩みを解決するのがさくら夫妻だというのも暗示的。浮世離れした寅さんには、こういう現実の問題は扱えないわけで、よけいに寅さんとの距離感を感じさせます。

マドンナ以外では、なかなかハイレベル。序盤の下宿騒動からかなり笑わせてくれますし、タコ社長のタイミングの悪さとか、パターンなのですがわかっていてもかなりおかしい。出演者間の呼吸や演出がうまく回っているのだと思います。コメディとして笑いどころが多いから、振られる寅さんの心情も際立つし、全体としてはよい出来だったと思います。
アングロファイルさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2016-08-29 19:38:59)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 31件
作品の平均点 6.74点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
413.23%
5412.90%
6825.81%
71032.26%
8516.13%
939.68%
1000.00%
作品の標準偏差 1.24
このレビューの偏差値 51.67
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
男はつらいよ 柴又慕情のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS