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警察日記 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 警察日記
製作国
上映時間112分
劇場公開日 1955-02-03
ジャンルドラマ,コメディ,シリーズもの,モノクロ映画,刑事もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 人情喜劇として楽しく見ました。貧しさゆえに起こる事件や騒動、それに対し厳しくも暖かく対応する警官たち。あの時代の地方ならではと思える作品です。しかも単なる人情劇に終わっていない。たとえば万引き・無銭飲食をした母子は父親と再会できましたが、このあと暮らしが成り立っていくという保証などない。幼い姉弟を一旦捨てた母親も、きちんと生活費を稼げるのかどうか、心許ないところがあります。このように、結局肝心なところは解決していない、警察の限界を描いているところが正直でよかったと思います。また、この母親や岩太くんは、町を出て都会(東京)に出て行きます。一見希望がもてそうですが、田舎町には将来がない、都会にしか希望がないということを暗示しているようです。これが将来的に過疎につながっていくのでしょう。そういえば、役所の間での縄張り争いを揶揄するようなところもあり、笑いを交えて皮肉に描いています。単なる人情劇にとどまらず、こうした社会的な視線をも持ち合わせているところが鋭いです。
演出としては、細かいカット割りで人物の心情をうまく表していてうまい。特に子供の扱いがすぐれていました。それと出演者がとにかく豪華で、その若かりし日を見ているだけでも楽しめます。
アングロファイルさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-04-21 22:09:28)
その他情報
作品のレビュー数 11件
作品の平均点 7.18点
作品の点数分布
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619.09%
7436.36%
8545.45%
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作品の標準偏差 0.94
このレビューの偏差値 47.92
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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