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蟹工船(1953) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 蟹工船(1953)
製作国
上映時間112分
劇場公開日 1953-09-10
ジャンルドラマ,モノクロ映画,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》  原作の雰囲気をうまく伝えている。白黒のやや荒れた映像も、物語の暗さ、救いの無さにマッチしている。
 蟹工船の悲惨さを、当時の技術でここまでしっかりと映像化したのは脱帽もの。

 役者である山村聰、監督としてきっちり仕事しているが、出演する必然性はなかったかも。物語の根幹に関わるものではなく、いろんな過去を持った乗組員の一人という役回りで、全体の中で本来そんなに出番があるべきではないのだが、ちょっと存在感を出しすぎ。
 役者が監督ということで、出番を多くできず、無理して存在感をだそうとした感じで違和感があり、監督に徹するか、大事な役に回るか、どちらかにして欲しかった。

 それ以外は、しっかりとした構図、演出、展開で、文学原作の映画として、独自の解釈や演出は控えめにして、真面目にそのままの雰囲気を出すことに成功していると言える。

 ただ、原作の重さ、暗さがそのままの迫力で表現できてしまったため、後味の悪い、楽しめない映画でもある。
nobo7さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-02-13 17:40:51)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 8件
作品の平均点 6.38点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.58
このレビューの偏差値 48.49
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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