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《ネタバレ》 原作の良さを2時間に詰め込んだ脚本はさすがで、役者陣もいい演技で、最後まで一気に引っ張り込むだけの秀作ではある。
しかし、犯人3人組や、警察、被害者家族を、もっとデフォルメした演技をさせても良かったのかもしれないし、全盛期の岡本監督ならやってたかもしれないという残念感が残る。 脚本も、理屈の部分が勝ってしまって、岡本喜八監督独特のブッ飛んだ演出や、シュールな設定が見られなかったのが残念。中盤から終盤へのテンポの良さとか、ヘリコプターの操縦士の描写あたりが岡本監督らしさといえばらしさか。 岡本監督も、制作スポンサー側の意向に対して、自分色を全面に出すのが難しいという事情でもあったのだろうか? でも、「娯楽映画」という観点で見ると、昨今のTV局で派手に宣伝する映画以上のレベルで、十分に楽しめ、昨今の日本映画の中ではなかなかの傑作です。 【nobo7】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2010-12-19 17:21:39)
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