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野良犬(1949) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 野良犬(1949)
製作国
上映時間122分
劇場公開日 1949-10-17
ジャンルドラマ,サスペンス,モノクロ映画,犯罪もの,刑事もの
レビュー情報
《ネタバレ》 ジメジメと蒸し暑くて重苦しい設定が、白黒のコントラストと画面構成でいやというほど表現されていて、それが引き込まれる魅力になってしまう映画。
 感覚的に、登場人物全員「野良犬」という言葉がぴったりだ、と思わせる描写はさすがである。 

 刑事物としては、それほど練りこまれた脚本ではないのだが、場面展開、画面の作り方、見せ方、役者の個性で、映画を見た!っていう満足感はしっかり味わえる。この後に出てくる世界に名を馳せる名作の、クロサワエッセンスが、まだ研ぎ澄まされないままでこってり入ってる感じ。

 同じクロサワ刑事物でも「天国と地獄」の方がエンタテインメント性では絶対にお勧めではあるが、映画としてのテーマ性、芸術性と戦後3-4年しか経っていない日本の雰囲気がよくわかるという歴史的価値でトータルでは負けていないかもしれない。
nobo7さん [DVD(邦画)] 7点(2010-07-01 01:49:25)
その他情報
作品のレビュー数 76件
作品の平均点 7.42点
作品の点数分布
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61013.16%
71925.00%
82127.63%
91114.47%
1067.89%
作品の標準偏差 1.44
このレビューの偏差値 47.96
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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