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ゴジラ対ヘドラ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ゴジラ対ヘドラ
製作国
上映時間82分
ジャンルSF,シリーズもの,特撮もの,モンスター映画
レビュー情報
《ネタバレ》 11作目。これまでのゴジラシリーズとは全く趣が変わり、映像とかカット割とか色とか、かなり映画的手法と見せ方を意識して作りこまれており、一種の前衛芸術的雰囲気が味わえる仕上がりで、個人的に好き。
 大まかなストーリーは公害問題と怪獣特撮を組み合わせただけで、いちいち気にしてしまうと突っ込みどころはいっぱいあるが、大胆な脚本と映像で、ヘドラの恐怖感とか、ゴジラの戦い方とか、人がいっぱい死ぬとか、これまでにない語りかけのある作品に仕上がり、「映画」を見た!という充実感がしっかり残った。
 怪獣の対決も、ただの怪獣プロレスではなく、緊張感とか間合いとかが表現されており、殺陣をちゃんと意識しているし、最後に去っていくゴジラの姿には、椿三十郎とかシェーンの姿がダブってくる。
 調べてみると、この作品の監督は、ゴジラスタッフの受けが良くなかったのか興行的には良くなかったのか、ゴジラシリーズはこれ1作だけで以降関わってないみたい。
 ヘドラは人間の科学の負の産物で、初代ゴジラとその生い立ちが似ていて、ゴジラがそれと戦い、勝ち、睨み付けながら去ってゆくのは、人間への怒りのメッセージを表現したかったのではないか、と思わせるものがあり、初代ゴジラに回帰しようとする意図の表れだったのかもしれない。
 ただ、子供向けの怪獣ブームに乗った作品の方が興行成績が良く、この路線はこれ1作のみとなってしまったのだろう。
nobo7さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2010-07-01 01:05:59)(良:2票)
その他情報
作品のレビュー数 32件
作品の平均点 5.44点
作品の点数分布
013.12%
113.12%
200.00%
339.38%
439.38%
5825.00%
6721.88%
7515.62%
826.25%
913.12%
1013.12%
作品の標準偏差 2.06
このレビューの偏差値 53.68
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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