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《ネタバレ》 23作目。前作から5年後ということでCGも使って特撮レベルはさらにアップしたが、完全にリアルになったわけではなく、前作までの平成シリーズのリアルを捨てた光と爆発の大迫力が少なくなった分、特撮としては消化不良。
最初から最後までそこそこ緊張感があり、ストーリー展開も複雑な人間関係は無いわりに人間ドラマが良く描かれており、自衛隊の無駄な行動もあまり無く、かなり真面目に作られており映画としての完成度はこれまでのシリーズより上がったとは思う。 ただし、怪獣の対決シーンで無意味なプロレスが入ったのはまずい。ゴジラは飛び道具を持っているし、接近戦に持ち込む必要ないのだから、間合いを詰めたら殴ったり噛み付いたりせず、熱戦を出せばいいじゃないかと思ってしまう。 全編を通してこれまでのゴジラ作品より突っ込む場面が少ないのに、クライマックスの戦いのシーンで突っ込みを入れる隙を与えたのは興ざめ。 前作までの平成シリーズは、飛び方が変だとか、戦法がむちゃくちゃだとか突っ込むべき矛盾はいっぱいあったが、クライマックスの戦いでは、これでもかというほどの光と爆発の大迫力で押し切って突っ込む暇が無く、それが心地よかっただけに、その路線を捨てたのが惜しまれる。 これまでのゴジラ作品以上にSF大作となり得る片鱗は見えているのだが、まだまだ脚本や見せ方が練りきれておらず、それでいてB級の楽しみどころもポイントを外しており、どっち方向から評価しても今ひとつという感が否めない。惜しい作品である。 【nobo7】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2010-07-01 01:18:39)
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