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にごりえ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 にごりえ
製作国
上映時間130分
ジャンルドラマ,モノクロ映画,オムニバス,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》  樋口一葉の作品3話からなる映画。3話とも、明治時代の人々の考え方、文化(実際、どうだったかは知らないが)が、画面からひしひしと伝わってくる。明治を時代背景にした映画は数多いが、明治の庶民を描いた映画としては非常に貴重ではないだろうか。

 そして、貴重なだけではなく、この映像や登場人物の心情を単なる物語として客観視することができず、心のなかに滲み込むようななんとも言えない懐かしさとか風情を感じてしまう。

 今の考え方や、文化とはかなり違うものであるにもかかわらず、このような感覚が生じるのは、現代の日本の文化、日本人の考え方が形成される過程で、少なからずこういう時代があったことが刻まれているからに相違ない。

 この映画が作られた昭和28年には、その文化を経験した人が多数いたのだろうが、今となってはこれだけのものはもう作れないだろう。

 映画的にどうのこうのと言う理屈は抜きにして、すごく心に残る映画である。
nobo7さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-07-19 02:05:16)
その他情報
作品のレビュー数 14件
作品の平均点 7.36点
作品の点数分布
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9214.29%
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作品の標準偏差 0.97
このレビューの偏差値 46.22
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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