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ターミネーター4 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ターミネーター4
製作国米,英,独
上映時間114分
劇場公開日 2009-06-13
ジャンルアクション,サスペンス,SF,シリーズもの
レビュー情報
《ネタバレ》 戦争映画は殆ど観ないのですが、最前線の凄まじさと怖さを体感できました。是非映画館で観賞してください。無数の爆弾がすぐ近くで炸裂する恐怖、爆風で吹き飛ばされた時の絶望、銃弾の嵐の中を駆け抜ける悲壮感・・・

でもそのためなら、別にターミネーターという設定を使わなくても良かった気がします。ターミネーターのテーマはマシン対人間の時空を超えた持久戦。時間軸を遡って互いに相手勢力の種子を刈り取ろうとする戦略合戦が主題のはずです。本作品では、潜入型ターミネーターの先駆けとなったマーカスが中心のようですが、ならばその戦略に至った過程とマーカス自身の葛藤をもっと丁寧に描くべきではなかったでしょうか。

全体的に「何でもあり」で欲張りすぎ。そのせいでストーリーが散漫になり、映像もパクリが多いですよね。電気ウナギ型のロボットはマトリックスでのそれに酷似していますし、人間を捕虜にする巨大ロボットは「宇宙戦争」そのもの、バイク型のモトターミネーターはスタウォーズやトロンを連想したりしました。スクリーンに大映しされた女性キャラを通じてマシンが語りかけるシーンは限りなく陳腐で、作品の品位を落としています。

キャスティングもイマイチ。クリスチャン・ベールはちょっとまだ青臭いというのでしょうか。T2の未来回想シーンで時々出てくるジョンの、頬に傷を負った壮絶な風貌から連想する強靭な精神力が表現できていない気がします。無線で各地の反行軍に指示を出す時も、単なる情報提供か感情に訴えるだけの薄っぺらい内容で、潜水艦の司令官の方がよほど指導者らしく決まっています。

それに・・・ 無線連絡の最後に ”This is John Connor." はないでしょう。テレビレポーターじゃないんだし。いっそ、"This is John Connor, Los Angeles, California." あたりで締めくくった方がサマになるかも(^^;

むしろマーカスの方が大人の印象。でも殺人犯の割には「いい人」で、マスクも含めて「甘すぎる」印象を受けました。他の方もコメントされていますが、ジョンもマーカスも最近のアメリカ映画に多い似た風貌なので、最初はどっちがどっちかわからず戸惑いました。もう少し違った強烈な個性を対比させた方が面白かったと思います。

リアルな映像と迫力を評価して、6点。
windanceさん [映画館(字幕)] 6点(2009-08-02 09:23:44)
その他情報
作品のレビュー数 200件
作品の平均点 6.29点
作品の点数分布
000.00%
110.50%
231.50%
3105.00%
4126.00%
53316.50%
64321.50%
75326.50%
82914.50%
9126.00%
1042.00%
作品の標準偏差 1.68
このレビューの偏差値 48.96
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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