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《ネタバレ》 それなりに楽しめました。常に最先端の CG を提供してくれる ILM の技術力はさすがです。
スカイネットを破壊できなかった理由も納得。ニューラルネットのような成長型知能で、中枢コンピュータを持たないネット上の分散型システムであるという設定は、本作品が公開された時代にもマッチしています。(他の作品同様、安易に「ウィルス」という言葉を多用するのには抵抗がありますが) また、最新型の T-X として、殺傷力に劣る T-1000 の弱点を克服した骨格と液体金属を組み合わせたハイブリッド型になったという設定も説得力があります。 ただ、そもそも風貌を自由に変えられるならば、なぜ常に女性である必要があるのか。断末魔のシーンにはヒステリックな怖さがあったので、そんな男性ターミネーターにはない異質な強さを強調すると面白かったかも知れません。 結末も意外にさらっと描かれているのにはがっかりしました。マシン側にも人間側にも、もっと多くの展開があって良かったはずです。 それでも、T2を受けたシュワちゃんのコミカルなシーンがいくつかあって、思わず苦笑しました。前作との繋がりを大切にする制作態度には好感が持てますが、せっかくの遺産を無駄使いしてしまった気がします。そんなシュワちゃんをもっとうまく使って、我々を人間たらしめる資質を明確に描写できれば、全く異なった展開になっていたでしょう。 評価が低い原因は、ジョン・コナーの役柄でしょう。あれはいけません。皆の期待の星が、あんなみっともないだらしない青年になってしまっていては世も末です。俳優の風貌に関しても「サル顔」というコメントが多いですが、品格を感じないのはそれが原因かも知れません。 リンダ・ハミルトンが出演していない点もがっかり。彼女あってのターミネーターです。彼女は脚本を読んで出演を断ったとのことですが、偉大なサラにあまり言及しない苦し紛れなストーリー設定は、何とかならなかったものでしょうか。 【windance】さん [DVD(字幕)] 5点(2009-08-02 19:48:18)
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