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《ネタバレ》 いわゆる差別狩りには反感を感じるし、正直若いころはあくまで仲間内だが差別的なジョークを交わしたことがないと言ったら嘘になる。けれどもそんな自分でさえ、この映画のワンシーンは絶対受け入れられない、というか嫌悪のあまり吐き気を感じてまともに見ることさえできない。それは、子供が福市の顔を藁でつついて悪戯するシーン。
身体障害者の、その障害を利用して悪戯して馬鹿にする。しかもその行為を悪質なものとしてではなく、子供の「無邪気な」悪戯のユーモアあるシーンとして描く。今まで見てきた映画の中で、これほど弱者に対して冷酷、傲慢な映像を見たことがない。まず、このシーンを「ユーモア」あるシーンとして撮ったオリジナル作品の製作者(よく昔の人間の方が暖かったなんて言われるけど、こういう表現が平然と行われるとこを見るとどうなんだろう)、それからこのシーンを見て面白いとしか感じられない人間の悪く言えば、傲慢さ、冷酷さ、同情心の無さ、よく言っても想像力の欠如、そして現代にリメークするにあたって全くこのシーンに問題を感じなかった製作者の無神経さ。いずれに対しても許しがたい嫌悪感を感じる。 ただ、このシーンを除いては、人里離れた温泉地のけだるい雰囲気、比較的真面目な時代考証(ただ、草薙君の下着は当然パンツじゃなくて褌でしょう、この時代なんだから。そんなつまらないところにジャニーズ縛り出すんならそもそもこんな映画に出させなきゃいいのに)、堤とマイコの淡い恋、いずれもかなり好感を持てたのだが。 それになんと言ってもマイコ!もともと好きな女優なんだけれど、ハーフなのにこんなに時代、風景に溶け込んだしっとりした雰囲気を出せるのは嬉しい驚きでした。 マイコの美しさ、麗しさで17点、例の超差別的シーンでマイナス10点 【rhforever】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-11-19 10:19:31)
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