| 作品情報
レビュー情報
《ネタバレ》 例えば、大河ドラマの最初の2、3回と、それから最終回と総集編だけを見て、登場人物たちが「篤姫様は素晴らしい方です」なんて台詞を言うのを見て、「ふーん、そうなんだ」くらいの薄い感想を持つ、それと同じくらいダイジェスト感が強い作品でした。
最初の殺人事件はネタがわかってても、塚ネタがわかってるからこそ一層面白かったんですよ。主人公の少年少女の行動の裏にある思惑や心理が楽しめたし、船越刑事が、この時点では、あと一歩のところで真相にぶつかりそこなうのも面白かった。 ただ、そこからが走る、走る。あまりにも飛ばしすぎで説明不足に感じました。一例をあげるなら主人公の夫、それなりに有能そうな男性が。結婚したらいきなり時間が飛んで、「彼はもう駄目です」なんて状態に変わってる。こんなのとか夫の妹との短いエピソードで主人公の性格を理解しろと言われても。 あと、これは映画のみならずドラマなんかも、日本の推理物にありがちなんですが、被害者がどんなに鬼畜生(この事件の最初の被害者二人+質屋の店員は、鬼畜生とかけだものとか蛆虫とか言ってもなお足りないんですが)でも、とにかく罪は罪で、老刑事とかが執念を持って追い続けるってパターン多いですよね。自分なんかは、こんなの殺されるのが当たり前なんだから、もう放っておいてやれよってつい思いがちで。(ただ残念ながらこの二人は関係ない人間も殺したり、死なしたりしてるので、特にそうはいかないんですが) 最後に、あくまで主観ですが江利子役の女優さん、もう少し力入れてキャスティングしてほしかったです。いじめられ役の地味な感じはよかったんだけど、着飾った時ちょっと「プリティウーマン」って感じは? 【rhforever】さん [DVD(邦画)] 6点(2012-09-17 13:20:40)
その他情報
|
© 1997 JTNEWS |