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《ネタバレ》 日本にもいろんな高校がある。オサムの学校は底辺校で、家は母子家庭だ。母は毎朝同じことを言って仕事に出る。その靴下が伝染しているのは、息子のことと同様に、そんなことに構ってはいられないからだろう。「子供じゃないんだから、少しは将来のこと、考えてね。」と言われる息子は、「おまえ、卒業したらどうすんだ?」と問われて「わかんね。何も考えてない。」と答える。しかし、ここで志望大学名が言えたって、それが何だというのか。「今のうちにスゲエーこと、しないとなー。」という焦り、いらだちは青春そのものなのだろう。ざらざらした画面は主人公の心情を表すのか? しっとりともくっきりともせず過ぎていく時間。実弾が三発入った拳銃が突破口になるのか?
男の子じゃないので、本当のところは分からない。ただ、こういう映画を見ると切なくなる。「女と交尾する」ことばかり考えている中で、突然「おとうさん」に過剰反応して、「チクショー。負けないからな。」と叫ぶオサムにはどんな辛さがあるのだろう?と。でも、そんなこと聞いても、自分を説明する言葉を持たない男の子達は「はあー?」と言うだけだけど。 【TAMAKIST】さん [DVD(邦画)] 10点(2009-12-20 00:27:45)
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