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四編のオムニバスなのだが、飽きることなく一気に最後まで鑑賞できた。
一話目のマリオ・モリチェッリの「レンツォとルチアーナ」ではカメラーワークで建築物のとらえ方、また建築物と人の群れの描写に唸らされた。二話目、フェリーニの「アントニオ博士の誘惑」では特有の幻想ワールドが炸裂する。三話目のビスコンティ「仕事中」は鑑賞した環境がビデオだったせいか、もっと綺麗な映像で鑑賞したいなぁと最後までずっと気になってしまった。涙が全てを物語る最後のシーンは中々深い。そしてヴィットリオ・デ・シーカの「くじ引き」もテンポ良く、良い出来に仕上がっている。個人的に好きなのは「アントニオ博士の誘惑」と「くじ引き」であった。特にアントニオ博士と看板(アニタ・エクバーグ)とのお戯れ(幻想)シーンは大好きである。 ------------下記DVD(ニューマスター版)の感想 ビスコンティの「仕事中」をよりよい画質でと思い再度鑑賞。 「仕事中」単体での評価はやはり上がった。(ディテールが良くわかる) しかしながら、ニューマスター版の手の入れ方が結構いい加減なことで・・・。 VHSよりは明るい画面で鑑賞できるが、逆にカットごとで手を入れた感がすごく気になる仕上がり。 よってプラスマイナス相殺で評価は変わらず・・・ かなうことならスクリーンで観てみたい。 【円軌道の幅】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-01-10 18:37:44)
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