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刺青(1966) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 刺青(1966)
製作国
上映時間87分
ジャンルドラマ,時代劇,小説の映画化
レビュー情報
脚本は新藤兼人だけれども、谷崎の原作をふくらませ、じゃあお艶という女はどのような女なのだろうか、刺青を施したあと、どんな生き方を送ったのか、ということに想像力をふくらませて行く。これがもう徹底的な悪女で、お艶を演じた若尾文子の強烈な演技も合わせて、あっけにとられるような世界になっている。撮影が宮川一夫で、典型的な江戸の世界を舞台のように美しく撮っている。増村保造監督としても「卍」(これも谷崎の原作)以来のカラー作品で、一面毒々しいほどの色彩にあふれた、虚構性の強い作品に仕上げている印象。ただ、原作のひとつの主題である、彫り師新吉の美意識などはもうねじ伏せてしまった印象で、これを谷崎潤一郎の小説からの作品とすると、あれこれと不満は噴出してしまう。まあ増村保造監督もこの演出を楽しんでいるみたいだから、これはこれでいいか。傘をうまく使った、雨の中の殺人のシーンが素晴らしかった。
keijiさん [DVD(邦画)] 7点(2010-04-07 15:35:13)
その他情報
作品のレビュー数 8件
作品の平均点 5.50点
作品の点数分布
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6112.50%
7337.50%
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作品の標準偏差 1.32
このレビューの偏差値 58.57
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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