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雨の朝巴里に死す のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 雨の朝巴里に死す
製作国
上映時間116分
ジャンルラブストーリー,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 男性主人公の奇怪な感情表現演技/演出が延々と続き、ほとんど笑い出したくなるほどコミカルな印象になってしまう。これはフィッツジェラルドであるわけがない。おそらくこの映画の背後には、規範としての「幸福な家庭生活」というものが思い描かれていて、そこから崩れ落ちて行く男女のドラマを想定しているのではないかと思えるのだけれども、フィッツジェラルドはそんなことは書かないだろう。もっと狂おしいまでのデカダンスの世界であるべきでないのか。


作家志望のジャーナリストという設定、セレブらの享楽的世界に巻き込まれて行く主人公というのは、フェリーニの傑作「甘い生活」を想起させられる。そう見ると、ヴァン・ジョンソンとマストロヤンニとの格差、リチャード・ブルックスとフェリーニとの力量差のみ目立ってしまうことになる(リチャード・ブルックスには、もっと良い作品もあるのだけれども)。


舞台がパリなのに、あまりそういうヨーロッパらしさも感じられない映像でもあった。
keijiさん [ビデオ(字幕)] 2点(2010-01-28 08:32:52)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 9件
作品の平均点 5.00点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.49
このレビューの偏差値 36.50
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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