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残菊物語(1939) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 残菊物語(1939)
製作国
上映時間143分
劇場公開日 1939-10-10
ジャンルドラマ,モノクロ映画,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 溝口健二監督という存在、「巨匠」とは呼ばれていても、どこか認知度が薄い気がする。代表作は「雨月物語」ということになっているけれども、それでいいんだろうか。そのあたりで、(決して「雨月物語」がダメというのではなく)認知度の低い原因にもなっているようにも感じる。‥‥溝口監督の作品には、どれもそれなりの欠点が内包されている、などと生意気なことをいいたくなってしまうところがあるのだけれども、十本ぐらいの監督の作品を観て、いちばんにバランスのとれた「傑作」は、この「残菊物語」ではないのかと思う。ストーリーは定型の旧社会の中での「メロドラマ」ではあるけれども、ヒロインはそれでも、いつも「前」を向いている。そこに「感動」のタネもある。みごとな長回し、ワンシーンワンカット、そして、ひんぱんに登場する「階段」の活かし方。ラストの簡潔な「対比」の効果。すばらしい。映画というものの演出の、ひとつの規範ではないのか。‥‥もちろん、西瓜のシーンとその反映は、あまりにすばらしいではないか。
keijiさん [インターネット(字幕)] 10点(2013-12-13 17:26:40)
その他情報
作品のレビュー数 25件
作品の平均点 8.88点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.48
このレビューの偏差値 55.12
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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