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奇跡(2011) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 奇跡(2011)
製作国
上映時間128分
劇場公開日 2011-06-11
ジャンルドラマ,ロードムービー
レビュー情報
《ネタバレ》 監督の魅力が爆発した素晴らしいジュブナイル映画です。
「まえだまえだ」にどうしても注目が集まるところですが、他の子役も負けてはいません。
監督の子役の演技のさせ方は本当に素晴らしいです。ていうか演技していないです。
例えばじゃんけん遊びの一種「ブルドッグ」をやって、つねられたほうの子は「ばりくそ痛い~」とか言うんです。
普通に台本作っていたのでは「ばりくそ(笑)」なんてワードは出てこないでしょう。
すべておいて、子どもは普段の行動をそのままスクリーンで見せてるかのよう、もうこれだけで見る価値は十分です。
ストーリーもいい。前半は子どもと大人たちの生活をばっちり見せて感情移入をさせ、後半は「スタンドバイミー」のような描写で楽しませてくれます。
自分も子どものころこんな冒険をしたことがあるので、懐かしくってそれだけで涙が出そうになりました。同時に「いまの子どもたちって、あんまりこういう子どもだけの『秘密の冒険』がないんじゃないかな、是非してほしいなあ」と願ってしまいます。
自分が受け取ったテーマは、「誰かがそばにいたからこそ、成り立つものがある」ということ。
航一が「奇跡」の噂を聞かなかったら?
保健室の先生がずる休みを手伝ってくれなかったら?
龍之介が友達を連れてこなかったら?
老夫婦にところに上がりこめなかったら?
「奇跡」の瞬間は見ることができなかったでしょう。
いままで思っていた願いを捨て、奇跡の瞬間で新しく願ったこと─
彼はそれを楽しみにして、今後毎日を生きていくことができるでしょう。
毎日変わらない日常。
その中でも楽しいことや、かけがえのないものがたくさん散らばっています。
航一のような経験をしていなくても、それは誰もが持っているものです。
それこそが、普段気づかない「奇跡」です。
ヒナタカさん [映画館(字幕)] 9点(2011-06-21 22:09:47)(良:2票)
その他情報
作品のレビュー数 43件
作品の平均点 6.37点
作品の点数分布
000.00%
124.65%
212.33%
300.00%
424.65%
5716.28%
61023.26%
7920.93%
8511.63%
9613.95%
1012.33%
作品の標準偏差 2.01
このレビューの偏差値 56.49
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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